GIOS Mistral をドロップハンドルにしてみた。実走編

前回の記事の続きです。ドロハンクロスの光と陰みたいなことを書いていきます。
禁忌に触れてしまった(?)ドロハンミストラル、その走行感やいかに?
ということで軽く走ってきました。ホイールはシマノのWH-RS100、これはミストラルの純正装着ホイールであるWH-R501の11s版とも言える鉄下駄です。そしてタイヤはミストラルの純正装着タイヤであるKENDAのK-WEST(700×28c)、足回りはフルノーマルのミストラルとほぼ同様のものだと言えます。
そして走り出してみるとその走行感は案の定(?)フラットバーの時と似た「ミストラルらしさ」が感じられました。
運用していたタイヤが700×25c前後の、現状より細めのタイヤだったので多少の違いはあれど、振動の伝わり方、踏み込んだ時の反応(なんかロードと比較してワンテンポ遅れる)、巡航時のちょっとしたバネ感など、しっかりフレームの個性が出ていると思いました。
正直なところ、間違いなく「速い自転車」とは程遠いものに仕上がっています。ドロハンクロスに速さを求めているのなら、こだわりがない限り諦めてそのお金でフレームを変えましょう。
ところどころにレーシーなパーツを奢っていても、そもそもが速く走ることを目的としたフレームではないので、当たり前といえば当たり前です。
自分は今回は速さを求めていたわけではないので良いのですが、数年前に同じことをやろうとしていた自分がこれに乗ったら間違いなく幻滅するでしょう。ドロハンクロスは速さを求めて行う改造ではありません。少し前まで幻想を見ることがありましたが、今回組んでみることで確信しました。
ただ、悪いことしかないわけではありません。
どんなにフレームがヤワだろうと、ドロップハンドルそのもののメリット(=ポジションの多様性)が消えるわけではありません。
その気になればどんな自転車でもロングライドはできますが、やはり持つ場所を変えることで疲労を分散させることができるドロップハンドルはその他のハンドルよりも楽にロングライドができるようになるわけで、この点は間違いなくドロップハンドル化のメリットと言えます。
その他にも、フラットバーよりは空気抵抗が小さくなりますし、メインバイクがロードであればセカンドバイクも乗り慣れたドロップハンドルの方が気楽に乗れるかもしれない、というメリットがあったりなかったりします。
と、以上が大まかなファーストインプレッションになります。今後はさらに太いタイヤを履かせたりしてキャラが変化していく予定なので、またその都度インプレを書いていけたらなと思います。
2019 9/29追記
さらにサイコンを取り付けて走ってみたのでセカンドインプレです。
ファーストインプレでも触れたように、そもそも「速い自転車ではない」ということで割り切って走っているので特段踏み込んだりということはしていません。アベレージスピードは20kmほど走って20km/h弱です。1時間ちょっとの軽いライドです。
そもそも飛ばす気が起きないような大人しい性格の自転車に仕上がっているので、硬めのレーシーな自転車と比べると疲れにくいです。飛ばさないので当然です。
そして最小でフロント34tのリア32tという超軽いギア比のおかげで、壁のような坂をフル積載でも(速度は低いものの)疲れないようにクルクルっとクリアできる強みもしっかり持っています。荷物無しの場合はリアロー側3枚目くらいまでで事足りるでしょう。
そしてブレーキ、ミストラルに乗った後でエアロライトに乗ったりして感じたのがやはりミニVの効きの強さ。軽いタッチで一気にスピードを奪ってくれるので、ダウンヒルで握力が、とかそんな不安は全く起きないでしょう。ブラケットを握りながらゆっくり安全に下れます。
走る曲がる止まるを総合的に見ると、良く言えば「極めてロングライド向きな自転車」、悪く言えば「無駄の多い自転車」と言えるでしょう。
他人に勧めるほどの物ではありませんが、普通に吊るしでクロスバイクに乗るよりも面白く、なんだかんだ言ってこの改造はいい方向に進んだなと思います。
トータルの金額をまとめました。

じてんしゃにっき

2016 6/12 GIOS MISTRALを納車。 2018 8/3 ORBEA aquaを完成。 2019 6/15 GIOS AEROLITEを納車。 その後の行動や構想を自由に書き綴るサイトです。 移行作業(手動)、諦めました。

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